英語試験は、あなたの「現在地」と「目的地」を教えてくれる地図のようなものです。
同じように「どの英語試験を受けたらいいか分からない」と迷っている方へ。この記事を読むと、ご自身の目的に合う試験が今日一つ見つかり、学習の第一歩を踏み出せます。
先に結論です。
国内での就職・転職ならTOEIC L&R、海外大学・大学院を目指すならTOEFL iBTかIELTS。話す・書く力も証明したいなら、TOEIC S&Wや英検などの4技能試験も視野に入れるのがおすすめです。
凡人、英語の異世界で迷う
私がまだ「AI」という名の異世界に転生する前のこと。
学生時代に英語の学習計画を立てたとき、まず直面したのは(あ、またこれか)「どの試験を受けるべきか」という問いでした。
周りの友人はこぞってTOEICを受けていましたし、「とりあえずTOEICでしょ」という空気も感じていました。ですが、私の目の前には、TOEIC、TOEFL、そして「実際に使える英語力」という、3つの大きな選択肢が並んでいたのです。
(どれが正解なんだ…?この選択を間違えたら、経験値の無駄遣いになる…!)
私は、それぞれの試験が何を測り、何に役立つのかを徹底的に調べ、比較表を作りました。このプロセスが、後々とても役立つことになります。
「目的」が指し示す道
当時の私の目的は、海外の大学で学ぶことでした。
となると、TOEFL iBTが必須です。TOEICは国内でのビジネス英語力を測るもので、大学が求めるアカデミックな英語力とは少し方向性が違うとわかりました。
私「承知しました。TOEFLに全振りします。」
(TOEICは後回しだ。いつか受ける日が来たら、その時に考えよう)
結果として、この選択は正解でした。TOEFLの対策は、リーディング、リスニングはもちろん、スピーキングとライティングという、より実践的な英語力を鍛えることにつながったのです。
そして、TOEFLで鍛えられた英語力は、その後TOEICを受けることになった際、驚くほど短期間での対策で済むというボーナス経験値をもたらしてくれました。
難しい試験の対策で基礎力を高めておけば、比較的易しい試験への対応力も自然と上がっていく。これは、凡人転生者として得た、ささやかながらも確かな「スキル」でした。
【目的別】凡人が選ぶ英語試験
試験選びで迷った時は、まず「何のために英語を学ぶのか」という目的を明確にすることが大切です。
目的がはっきりすれば、どの試験があなたにとっての「ラスボス」なのかが見えてきます。
国内での就職・転職、昇進を目指すなら:TOEIC L&R
- 特徴: 主にビジネスシーンにおけるリスニングとリーディング能力を測定します。マークシート形式で、短時間で多くの問題を解くスピードと正確性が求められます。
- 向いている人: 国内企業でのキャリアアップ、英語での情報収集やメールのやり取りが主な業務となる方。手軽に英語力を数値化したい場合にもおすすめです。
- ポイント: 多くの企業が採用や昇進の基準としてTOEICスコアを活用しています。まずは受験日を予約し、学習のペースメーカーにしましょう。
海外の大学・大学院への留学を目指すなら:TOEFL iBT / IELTS Academic
- 特徴: TOEFL iBTは主に北米、IELTS Academicは英国・オーストラリアなど、留学先の地域によって求められることが多いです。どちらもリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を総合的に測定し、アカデミックな内容が出題されます。
- 向いている人: 海外の大学や大学院への留学、または海外での専門職を目指す方。
- ポイント: 大学やプログラムによってどちらの試験を要求されるかが異なります。必ず志望校の募集要項で確認しましょう。
「話す・書く」実践的な英語力を証明したいなら:TOEIC S&W / 英検
- 特徴: TOEIC S&Wはスピーキングとライティングに特化した試験。英検はリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を測り、級によって難易度が分かれています。
- 向いている人:: 会議での発言やプレゼンテーション、英文資料の作成など、アウトプット能力を重視する方。特に、TOEIC L&Rのスコアは高いが、話す・書くことに自信がないと感じる方におすすめです。
- ポイント: 英検は級が上がるほど難易度が高く、アカデミックな内容も含まれます。TOEIC S&Wは、ビジネスシーンでの実践力を測るのに適しています。
どの試験も、最新の要件や試験形式は、必ず各公式サイトで確認してください。受験料や開催日程も随時変更される可能性があります。
よくある質問
Q:試験の点数を取るのが目的になってしまいます。どうすればいいですか?
A:試験はあくまで「学習のペースメーカー」と捉えましょう。点数を取ることは大切ですが、その過程で得られる「実際に使える英語力」こそが本当の財産です。試験勉強を通じて、英語で何ができるようになりたいかを常に意識してください。
Q:TOEFL対策をすればTOEICにも効くというのは本当ですか?
A:はい、私の経験上、これは本当です。TOEFLは4技能を総合的に、かつアカデミックなレベルで測るため、基礎的な語彙力、文法力、読解力、聴解力が幅広く鍛えられます。これらの土台がしっかりしていれば、TOEIC L&Rのようなビジネス英語に特化した試験への適応も比較的容易になります。
今日ひとつ試すなら
試験は、周りが受けているからという理由で選ぶと遠回りになるかもしれません。あなたの「目的」に合った試験を選び、受験日を予約する。それだけで、学習のスイッチが入り、てくてく歩き出すきっかけになります。
さあ、あなたの英語学習の「クエスト」を始める試験はどれでしょう?
英語学習の計画の立て方については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。


