「英語を使う場がない…」そう悩んでいる方は、AIとの会話を英語に切り替えてみませんか。
私は、予測データを見せるためのサイトを、日本語と英語の2か国語でつくることになりました。
正直なところ、普段のAIへの指示は日本語です。しかし、この多言語サイトのプロジェクトだけは、AIとのやりとりを「英語」に切り替えてみることにしました。
今回は、AIに英語で指示を出し、2か国語サイトを効率的に作る手順と、それがどのように英語の「使う場」になったのかを解説します。
AIと英語で会話する「場」をつくる
英語を学び直したい社会人にとって、最大の壁は「使う場がない」ことかもしれません。
私自身もそうでした。仕事で英語を使う機会は、自分でつくらないと増えません。
そんな私にとって、AIはうってつけの相手でした。
AIは、どんなに下手な英語でも、文句一つ言わずに聞いてくれます。そして、私が意図することを理解しようと努めてくれます。
「よし、このプロジェクトは英語で進めよう」
そう決めた瞬間、目の前のAIが、立派な「英語の先生」兼「同僚」に見えました。
2か国語サイトをAIとつくる準備
まず、多言語サイトを作るための準備です。ここでは、AIと英語で円滑にコミュニケーションを取るための「舞台設定」が重要になります。
1. AIツールの言語設定を英語に
AIツールのインターフェースや、個別のチャット設定で言語を英語に切り替えることができます。これは、AIが英語での応答を優先し、より自然な英語表現を生成しやすくするためです。
英語の指示に慣れていないうちは、最初は少しぎこちないかもしれません。しかし、AIは文法の誤りや不自然な表現を気にせず、内容を理解しようとしてくれます。
2. 専門用語集を用意する
サイトのテーマに関する専門用語(例:予測データ、データ分析、可視化など)を、日本語と英語でリストアップしておくとスムーズです。
AIに指示を出す際に、この用語集を参照することで、一貫性のある正確な翻訳や説明を期待できます。
たとえば「時系列分析」のような用語は、英語での言い方を1つに決めておきます。
3. サイトの目的とターゲットを明確にする
「このサイトは何のために、誰に向けて情報を発信するのか」を、英語で書き出します。
これが、AIに具体的な指示を出す際の「羅針盤」になります。
AIと英語で会話しながら2か国語サイトをつくる手順
ここからは、実際にAIと英語でやりとりしながら、2か国語サイトを作っていく手順です。
1. 日本語コンテンツの作成と英訳指示
まずは、サイトの日本語コンテンツを作成します。これは、普段の業務と同じように進めて問題ありません。
コンテンツが完成したら、AIに英訳を依頼します。この時、ただ「Translate this into English」と言うだけでなく、いくつかの指示を加えるのがポイントです。
(以下の日本語テキストを、中小企業経営者向けのウェブサイトにふさわしい、自然でビジネスライクな英語に翻訳してください。専門的で分かりやすいトーンを保ち、特定の用語を使用してください。)
このように具体的に指示することで、AIはより質の高い翻訳を生成してくれます。特に具体的なターゲットの指定は効果的です。
2. AIに英語でコンテンツの構成案を依頼
ウェブサイトのページ構成や見出し案も、英語でAIに相談します。
(「売上予測データの使い方」を説明するページの構成案が必要です。主要なセクションを5つ提案し、それぞれに簡単な説明を、見出しと箇条書きでお願いします。)
AIは、ウェブサイトの一般的な構成や、読者が求める情報を予測して提案してくれます。
3. 英語表現のフィードバックと修正依頼
AIが生成した英語表現で、少し違和感がある部分や、もっと良い言い回しがないか確認したいときは、遠慮なくAIに質問します。
(「私たちのデータはより良い意思決定を助けます」の別の表現を提案してもらえますか?もっとインパクトのあるものが欲しいです。)
AIは、類義語や異なるニュアンスの表現を提案してくれます。これにより、単なる翻訳ではない、より洗練された英語コンテンツを目指せます。
この「提案→確認→修正」のやりとりは、そのまま英語のライティング練習になります。
AIとの英語でのやりとりで、つまずきやすい点
AIと英語でやりとりするときに、つまずきやすい点は次の3つです。
- 指示が抽象的すぎる: 「Translate this」だけでは、意図しない翻訳になることがあります。具体的なターゲット層やトーン(例:formal, casual, business-friendly)を指定することで、精度が格段に上がります。
- 専門用語の不統一: 同じ意味で複数の英語表現を使うと、AIが混乱します。事前に用語集を用意し、一貫して使うことが大切です。
- 文化的なニュアンスの欠如: AIはまだ、日本語特有の言い回しや文化的な背景を完全に理解しているわけではありません。翻訳された英語が、海外の読者にとって不自然に感じられる場合は、別の表現を模索したり、より一般的な表現に置き換えたりする柔軟さが必要です。
AIと英語で会話する「仕事」は、英語学習そのものだった
このプロジェクトを通じて、私は「英語を使う場」を自分でつくり出すことができました。
AIとの英語でのやりとりは、単なる翻訳作業ではありませんでした。それは、ビジネスで通用する英語表現を学び、自分の意図を正確に伝えるための思考力を鍛える、実践的な英語学習そのものだったのです。
AIは、私の「チート能力なしの凡人転生者」としての成長を、てくてく支えてくれる、頼れる存在です。
この経験は、AI時代の英語学習で、AIで伸びる力を実感する機会となりました。
今日15分:AIと英語で会話する「お題」をひとつ決める
もしあなたが「英語を使う場がない」と悩んでいるなら、今日からAIとの会話を英語に切り替えてみませんか?
まずは、15分でできることから始めましょう。
今日やることは、AIに英語で指示を出す「お題」をひとつ決めるだけです。
例えば、
- 「今日の会議の議事録(日本語)を、ビジネス英語に翻訳してもらう」
- 「来週のプレゼン資料の構成案を、英語でAIに提案してもらう」
- 「自分が書いたメール(日本語)を、より丁寧な英語に直してもらう」
など、普段の仕事で発生する身近なタスクで構いません。
AIはあなたの英語の先生であり、頼れる同僚です。てくてく進めば、必ず英語を使う機会は増えていきますよ。✨


