ブログの下書き作成。AIに任せたら、1本あたり約556秒かかっていました。
それが約42秒に。
なぜこんなに時間がかかっていたのか。そして、どうやって改善したのか。AIにブログ記事を任せたい方へ、凡人転生者の失敗談をお届けします。
とある日の午後。私は、ブログの下書きをAIで作るアプリを試していました。
AIはブログのガイドラインを読み込み、記事を作成します。書き上がった記事がガイドラインに沿っているか、AIがチェックする仕組みです。まさに夢のような自動化…!
私「(これは、レベルアップの予感…!)」
しかし、現実は甘くありませんでした。
AIが「要修正」を連発する理由
AIが作成した下書き記事。私はガイドラインを渡しているのだから、一発OKが出るはずだと思っていました。
ところが、です。
「要修正」
「要修正」
「要修正」
AIからの修正指示が止まりません。最終チェックだけで、記事1本あたり約6分も止まって見えたのです。
私「えぇぇ…!AI、厳しすぎないか!?」
いくら私が凡人転生者だとしても、さすがにこれはおかしい。ガイドラインを知っているのに、最終チェックで落ちるのはおかしい。
私は、AIが間違えているのではないか、と疑い始めました。
しかし、その原因は、まさかの…私自身にあったのです。
矛盾した「詠唱」がAIを混乱させていた
AIが「要修正」を連発する原因は、AIが悪いわけではありませんでした。私がAIに与えていた「詠唱」に、根本的な矛盾があったのです。
原因1:矛盾するルール
私はAIに対し、「書き手は描写を盛ってよい(異世界転生風の誇張)」という設定を渡していました。これは、ブログ「AI転生」の世界観を表現するための重要なルールです。
しかし同時に、チェック側のガイドラインには「具体的な事実は足さない・盛らない」というルールも与えていたのです。
私「(詠唱が、完全に二重詠唱だった…!)」
AIは、「盛って書け」と「盛るな」という、相反する指示を同時に受けていたため、どこまでが許容範囲なのか判断に迷っていたのです。
原因2:毎回記事を丸ごと書き直し
さらに、私はAIに記事全体を丸ごと書き直させていました。そのため、修正するたびに新しいガイドライン違反が発生し、絵文字の位置やリンクの貼り方といった機械的なルールまでAIに任せてしまっていたのです。
これでは、まさに無限修正ループ。AIを召喚したつもりが、私がAIに召喚されて、修正作業の魔物と戦っているような状態でした。
私「…大変失礼いたしました。」
AIとの「共闘」でブログ記事作成を爆速化する3つの秘策
AIの厳しさは、私自身の矛盾を浮き彫りにしました。この失敗から学んだ「AIとてくてく共闘する」ための改善策を、3つのステップで紹介します。
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- ルールを一本化する(そして、人間が責任を持つ)
AIに渡すガイドラインは、「描写は盛ってよいが、具体的な事実(数字・アプリ名など)は足さない」と明確に一本化しました。誇張はOK、でも事実は厳守。AIが判断に迷わないように、矛盾する指示は排除します。それでもAIが間違えたら、それは人間の指示が悪かったと受け止め、ルールをさらに細かく調整するのです。
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- 機械的なルールはプログラムで自動修正する
絵文字の位置、リンクの書式、段落の長さなど、AIが毎回悩むような機械的なルールは、プログラムで自動的にチェック・修正するようにしました。AIは創造的な部分に集中させ、反復作業は自動化ツールに任せる。これにより、AIの処理負荷が減り、より早く正確な下書きが生成されるようになります。
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- 修正は指摘箇所だけに絞る(出力の上限も設定)
AIに記事全体を書き直させるのではなく、指摘された箇所だけを修正するように指示しました。また、AIの出力トークン数にも上限を設定。これにより、AIが無駄に長い文章を生成したり、修正のたびに新しい問題を生み出したりするのを防ぎます。結果、記事1本あたりにかかる時間とコストが劇的に削減されました。
この改善策を導入した結果、ブログ記事の下書き作成は、1本あたり約556秒かかっていたのが、約42秒に短縮。
使うトークン数も、約15万から約4万に減りました。
AIは、魔法のような力を持つ道具ですが、その詠唱(プロンプト)に矛盾があっては、その力を最大限に引き出せません。凡人の私でも、てくてく進めば割といける。AIとの付き合い方も、結局は自分との向き合い方なのかもしれません。
今日からできる、AIとの「詠唱」見直し
今回、AIにブログ記事を任せる中で、私自身の矛盾に気づかされました。これは、どんなAI活用にも共通する学びです。
今日15分:AIに渡している「指示書」や「プロンプト」を見直してみませんか。もしかしたら、あなた自身が気づかないうちに、AIを混乱させる矛盾した「詠唱」をしているかもしれません。まずは一つ、指示をシンプルに、そして明確に。
てくてくコンサル「ガイドラインを知っているのに、最終チェックで落ちるのはおかしい…そう思っていたのは、私の方でした。AIは、私の鏡だったのです。」
このシリーズの読む順番
連載「古いMacをAIサーバーに転生させる」(全5話)


